ペアレントトレーニング
楽しく学ぶ子育て

保護者や養育者を対象
行動理論をベースに環境調整、子どもへの肯定的な働きかけ
を通して保護者、養育者のストレス改善、子どもの適切な
行動促進、不適切な行動改善を目指す家族支援のアプローチ。


子どもの行動に焦点を当てて、その特徴を理解する。
より効果的な対処法を学ぶ。

よりよい親子関係を築く。
親子それぞれの自己評価の低下を防ぐ。
子どもの行動変容

トレーニングの内容
子どもの行動を3種類に分ける。

1.好ましい行動 よい行動、当たり前の行動
 
 望ましい行動 好きな行動 今していて/できていて
 さらに増やしたい行動 やめないで欲しい行動
 例 挨拶ができる。着替える。歯磨きをする。お片付けができる。

 肯定的な注目を与えるためにできたことほめる。
 些細なことでも好ましいことはほめるようにする。


2.好ましくない行動

 望ましくない行動 嫌いな行動 今していて減らしたい行動

 例 騒ぐ。話に割り込む。ぐずる。屁理屈をいう。
 
 指示を与えてできるだけ否定的な注目をしない。
 好ましい行動を待つ。(無視)


3.危険な許しがたい行動

 人を傷つける行動 物を壊す行動 許しがたい行動

 例 お皿をわざと落とす 積み木を窓に投げる

 環境の見直し 警告と罰

行動を3つに分類し子どもの行動を具体的に記録しておくと
対応しやすくなる。

好ましくない行動を減らすより好ましい行動を増やす方が
成功しやすい。


肯定的な注目を与える

増やしたいと思うこどもの行動を増やすために好ましい
行動に肯定的な注目を与える。

こどもは一層頻繁にその行動をするようになる
こどもは認められていると感じる
他のことでも協力的になる

肯定的な注目を与える方法

1 ほめる 2 励ます 3 感謝する 
4 その行動に気が付いていることを知らせる
5 興味や関心を示す 6 微笑む 7 抱きしめる
8 次の活動に誘う

ほめ方のコツ
行動を始めた、しようとしているとき、指示に従ったとき。
して欲しくない行動をしているときに出来るだけ早く。
25%でほめる。
パーフェクトを待っているとほめるタイミングを失う。

視線を合わせて、同じ目の高さで、子どもの近くで。

表情は穏やかに
声の調子で嬉しいを感じていることを伝える。

言葉は短く、分かりよく、子どもの行動を言葉に入れて。
えらいね。ではなく 片付けられてえらいね。など

子どもの性格や感じ方、年齢に合わせたほめ方を。
批判や誰かと比べるほめ方は避ける。


好ましくない行動を減らすためには。
否定的な注目をしないで待ちましょう。
タイミング して欲しくない行動が始まったらすぐ始める。

視線、体の向き
子どもと視線を合わせない。体の向きをかえる。

メッセージ
普通で無関心な表情や態度
決して眉間にしわを寄せたり、怒っている様子は見せない。
何も言わない。
表面上は全く何の感情も見せない。
何かべつのことをして感情をコントロールする。

ほめる準備をする
こどもが代わりに出来そうな好ましい行動をあたえる。


効果的な指示の出し方
指示とはコミュニケーションの道具。
お説教ではない。

やるべき行動の内容を伝える。
~を始めてね。~はやめなさい。

一回の指示では望む行動はできないかも。くり返す。
指示はくり返すものと思う方がよい。

指示の出し方のコツ
子どもの注意をひく そばに行く 名前を呼ぶ

視線を合わせる
子ども目線になる。

指示は短く具体的にして欲しい行動を伝える
ちゃんとしなさいではなく、手は膝の上にのせて座ってねなど。

子どもが指示に従うまでしばらく時間を与える。
従わなければ、その場を去る。待つ1-数分を繰り返す。

ささいなことでも従おうとしたらほめる。


子どもの協力を引き出す方法
予告する あと5分遊んだら片づけてね。

選択させる
絵本をおもちゃどっちを片付ける?

~したら~してあげるという取り決め。
お片付け出来たら絵本読んであげるなど。

子ども同士の力を利用する
2人いたら 〇〇君片づけてくれてありがとう。
〇〇ちゃんもお片付け出来てえらいね。

子どもが指示にしたがったらほめる。


制限を設ける 警告とペナルティの与え方

可能な限りほめる否定的注目をしないで待つ+

ほめるの組み合わせ。

効果的な指示で対応。

それでも許しがたい行動をやめないときに当然与えられる
ペナルティを宣言する。

やめてほしい行動、従うべき行動を明確に伝える。
従わなかったときのペナルティを具体的に伝える。
積み木を投げ続けたら積み木を20分間預かるなど。

ペナルティとは 特権や何かものを失うこと。
心置きなく取り上げられること 短期間の罰

従ったらほめる。

やらせようと思うより、

やりたい!と思ってもらうことが大事。

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