百日咳ワクチン

 

近年百日咳に罹患する乳幼児、小児が増えている。

感染は大人や友人などから乳幼児に移行することが多い。

大人は典型的な百日咳の経過を取らないので、見過ごされてしまう。

確定診断する前によくなってしまう。

などの理由からはっきりしない咳が実は百日咳のことがあり、、

乳幼児に感染させてしまうことがある。

 

親、兄弟から子へ感染することが結構あるということですね。

 

小さなお子さんのいる家庭では百日咳の診断を早めにした方がいいですね。

血清診断やLAMP法というインフルエンザを診断するような方法があります。

ただし、迅速に結果は出ません。

早くても3日ほどかかります。

 

そこで予防ワクチンが重要になってきます。

百日咳ワクチンは日本では生後3か月から4種混合として始まります。

問題は生後すぐから3か月までの間です。

この間に百日咳にかかると重症化することが多いです。

 

そこで妊娠中(28-32週)にDPT3種混合ワクチンを接種が推奨されます。

これで乳児に移行抗体が出来百日咳予防につながります。

ただし日本では治験が行われていません。

海外ではいい結果が得られているようです。

 

もう一つ百日咳は5-7歳くらいでも増加傾向になります。

そこで年長児のときに3種混合ワクチンをしてさらに2種混合の時期11-12歳ごろに

2種混合の代わりにDPT3種混合ワクチンをすることが推奨(小児科学会)されます。

海外ではさらに10年おきにワクチン接種が推奨されています。

ただしこの時期のワクチンは自費になります。

 

年長児にDPT3種混合ワクチン

DT2種混合の代わりにDPT3種混合ワクチン

妊婦さんの配偶者も同時期にDPTワクチン接種もありだと思います。